英文法学習の決定版!「ENGLISH EX」について(*中級者以上向けです)

基礎的な英文法や単語についてもある程度頭に入っており、少し会話ができるようになってくると、時々一つの不安がよぎることになります。

「自分の言った表現は、果たして文法的に正しいのだろうか?こんな言い方は普通するんだろうか?」

会話の相手に直接聞ければいいのですが、ビジネスの場で「今の私の表現は正しかったですか?」と聞き返せるような状況ではないでしょうし、そもそも聞き返すのも恥ずかしかったりします。

また、仮に聞けるような間柄であっても、「まぁ、正しいんじゃない?言ってることわかるよ」とさらっと返されることもあり、文法的に自分の納得する答えが返ってくるとは限りません。

また、自分の疑問点を文法書で調べたとしても、なかなかピンとくる解説が見つからないことが多く、結局「まぁ、伝わったからいいか・・・」として、そのままにしてしまいがちです。

もちろん、当サイトでは「会話できて伝わっていればそれでOK!」という趣旨で学習法を紹介していますので、その趣旨からするとそれでなんら問題ありません。

とはいえ、学習が進めば進むほど、「なんか今の自分の表現変だな」とか「あのネイティブが話していた英文って、正確にはどんな構造なんだろう?」という疑問がふつふつとわいてきます。

そんな迷える中級者以上の方の、まさにかゆいところに手が届く文法書が、この「ENGLISH EX」です。まさに、英文法の悩みを解決するための決定版だと思います。

ENGLISH EX

 

「ENGLISH EX」のおすすめポイント

「ENGLISH EX」は、時制や動名詞といった文法ごとの目次構成となっていますが、大きくは「Grammar編(いわいる文法解説部分)」と「Usage編(単語や句動詞の使い方の解説部分)」に分かれます。

ただ、基本的なページ構成はGrammar編でも、Usage編でも同じで、見開きの左が簡単な文法解説と例文です。例文は問題形式となっており、一部空欄になっていたり、文章の正誤を判断する形式になっています。

そして、見開き右が解答とその解説となっています。見開き左の文法解説自体はとても短くシンプルな記載となっており、文法解説を読んで学習するというよりは、問題形式の例文とその詳細な解説を通じて学習するスタイルです。

中級者以上の方には本当におすすめできる文法書ですので、以下でそのおすすめポイントを紹介します。

1.中級者以上向けの詳細かつ丁寧な解説

他の文法書ではわかりずらかった部分や、記載されていないことも含めて、非常に詳細かつ丁寧な文法解説がなされています。「なるほど!この文章の構造はこういうことだったのか!」という目からウロコの発見が多く、皆さんが今まで抱えてきた文法的な疑問点も解消するはずです。

2.圧倒的な数の良質な例文

例文で学習するスタイルの本ですので、収録例文の数が膨大です(1,000は軽く超えると思います)。ただ、一文一文はそんなに長くないため繰り返し学習に向き、また例文の中に熟語もちりばめられているので、自然と熟語も覚えることができます。また例文の内容も、比較的実用的なものが多いように感じます。

3.贅沢すぎる付録CD

巻末にCDが付いているのですが、この付録CDには、本文に記載されているほぼ全ての例文の音声が収録されています。さらに、問題だけを抜粋したPDFファイルに加え、設問の英文と和訳だけをまとめた(解説抜きのもの、という意味)エクセルファイルまでもが収録されています。

耳で聞きながら繰り返したい方には音声ファイルが重要ですし、隙間時間に必要な部分の問題だけ解きたい方にはPDFファイルの打ち出しがあれば便利ですし、とにかく英文だけを何度も繰り返して暗唱したい方にはエクセルファイルが最適・・・といったように、ここまで学習者の学習スタイルを考えて、いたれりつくせりなコンテンツを準備している文法書には初めて出会いました。

このCDが付いてたった2,000円ちょいという価格も、非常にリーズナブルです。

4.丁寧な類語の解説

たとえば「会う」と言った日本語でも、英語ではmeetもあれば、run intoもあるし、seeもあります。

これらは類語と呼ばれ、それぞれの単語が指す意味は微妙に(単語によっては結構)違います。あまり意識せずに使っている方が多いのではないのでしょうか?「会う」の使い分けぐらいわかりますよ・・・とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、「ENGLISH EX」では、これ以外にも頻繁に使われる類語の違いについて、最後の章で丁寧に解説してあります。

これらのニュアンスの違いは英英辞典や類語辞典には記載されていたりするものの、辞典まで調べると時間もかかるため、何となくフィーリングで書いたり話したりしていたのですが、この章を読んで「マジか!結構違うやん!」とうなったことを覚えています。この本で一番感動した部分でした(単に類語の勉強不足だっただけなのですが・・・)。

おすすめの勉強法~あくまで辞書的に使う~

強いて欠点を挙げるとすると、500ページ以上と非常にページ数が多いことです(内容が濃いことの裏返しですが)。

収録例文数もおそらく軽く1,000を超えるものですので、全てを読み切るにはかなり時間がかかりますし、よっぽど腰を据えて勉強できる環境でない限りは、現実的ではありません。

ですので、
1.自分の苦手な分野を補強するために「仮定法の部分だけ勉強する」
2.日頃疑問に思っていた箇所だけをピンポイントで読んで勉強する

など、必要な時に必要なところだけ見る「辞書的」な使い方をおすすめします。

ピンポイントで読んだとしても、詳細かつ丁寧な解説のおかげで、きっと皆さんの疑問も晴れることと思います。また、併せて例文を確認し、気に入った例文を数個だけでも暗唱できるようになれば、その分野に対する苦手意識も薄まり、会話の中で自然に使うこともできるようになるはずです。

また付録CDでは、一例文ごとに音声ファイルも分かれていますし、英文だけを収録したエクセルファイルもあるので、上記のような部分的な学習にもすぐに取り掛かれることも、「ENGLISH EX」の素晴らしいところです。

初学者の方にはちょっとハードルが高いかも・・・。

あと注意点として、「ENGLISH EX」は中級者以上向けの文法書であることです。「ENGLISH EX」の冒頭のページでも「本書の特徴は、中級者や上級者が本当に知りたいことを詳しく丁寧に記載していること・・・」と説明されており、初学者向けに書かれた本ではありません。

確かに、見開き左の文法解説は中級者以上の方にとって「あぁ、この文法ね」と思い出すためのポイントしか記載されていません。

文法を勉強し始めた方にとっては、このポイント部分だけを読んで体系的に文法を理解するのは難しいはずです。また、例文の解説は非常に丁寧なのですが、基礎的な文法知識がないと解説を読んでも「?」となります。

また、解説が細かいがために、体系的に文法を学習するという目的にもちょっと合わないかな、と思います。

他のところでも書いてますが、これから英文法のおさらいを始める方は、最初は焦らずにもう少し簡単な文法書から始められるのがよいです。(英文法の学習法と文法書の選び方)

また、「ENGLISH EX」を出版している出版社では、初学者向けの文法書として「All IN ONE Re-Start」や「ALL IN ONE」という文法書(レベル的にはRe-Startが最も優しい)も出されているようです。私は読んでいないので何とも言えないのですが、評価もまずまず高いようです。初学者の方の文法書選びの一候補として、検討されてもいいかもしれません。

ALL IN ONE Re-Start ALL IN ONE

一家に一台ならぬ、一家に一冊か?

一家に一冊は大げさかもしれませんが、実用的な英語の範囲内であれば、この文法書でカバーできない部分はほとんどないはずです。

文法の細かい点でお困りの方にとって、手放せない処方箋になるかもしれませんので、興味のある方は是非一度、書店で中身を見られることをおすすめします。

きっと、「なるほど!この文章の構造はこういうことだったのか!」という体験をしてもらえるはずです。












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